デパート積立の利益には約20%の税金がかからない

通常、預貯金の利子や、株式の配当金・売却益といった収益には、20.315%もの税金がかかります。仮に10万円の収益を得たとしても、約2000円も税金で取られるのは痛いですよね。

しかし、このデパート積立による収益は、なんと非課税(※)なのです。つまり、1カ月分の積立額が、そっくりそのまま収益として、懐に入ってくるわけです。

※正確には雑所得として所得税・住民税の課税対象となるが、その収益が年間20万円以下であれば、一般の会社員・公務員であれば申告不要。

また、デパート積立をしていると、その百貨店独自の特典を受けることができます。

特典の内容は百貨店により異なりますが、例えば、私が積立をしている高島屋での特典は、以下の通りです。

〈高島屋のデパート積立の特典例〉

・特別優待会での特別価格
・ホテルやレストラン等の提携施設での優待サービス
・有料催事での入場無料 など

また、積立の新規申込・増口に際しては、上手くキャンペーン期間中に手続きすることができれば、あわせてキャンペーン特典を受けることもできます。ちなみに私は先日、そんなキャンペーン期間を狙って増口をして、「チョコレート詰合せ」をいただき、大満足しております。

家計簿をつける人
写真=iStock.com/RRice1981
※写真はイメージです

なぜ、デパート積立で後悔するのか?

さて、そんな素晴らしいデパート積立ではありますが、冒頭でも書いたように、このデパート積立で失敗(後悔)をする人は決して少なくありません。その理由は主に、以下の2つのデメリットにあります。

実際、私もかつてはデパート積立で失敗(後悔)したこともあり、その反省も踏まえて、そのデメリットへの対応策も合わせて、紹介させていただきます。

1つ目のデメリットは、満期金は現金ではないことです。

満期金は、その百貨店の金券や友の会カード(に入金)で受け取ることになり、すなわち、その百貨店でしか使えないのです(※)

なので、その百貨店で買物をする見込みがなければ、デパート積立の魅力は、一気に下がってしまうのです。

※当該百貨店であれば、積立申込をした店舗以外でもOK。

すなわち、「その百貨店で買物をする見込みがある」ことが、デパート積立を利用するときのマスト条件となるわけです。

一見、それはさほど難しい条件ではないように思えます。しかし実際には、頭では分かっていても、あまりの高利回りに惹かれて、その百貨店で買物をするか否かの見込みを考えずに、積立を始めてしまう人もいます。私もそんな一人でした。