早期退職をしていいかどうかを確認するシンプルな方法
生きていくためのお金はとても大切です。田中さんは「年収4年分の割り増し退職金をもらうんだから、きっと大丈夫!」と将来の生活費が足りるかどうかの確認もせず、早期退職という大決断をするべきではありませんでした。
冒頭でお伝えした通り、早期退職を選択する前には「退職後、最低どの程度稼げば生活していけるのか」を把握した上で慎重に検討すべきなのです。
確認方法は、いたってシンプル。
現時点で確実に用意できるお金から、今後必要になるお金(生活費等)を引くだけ。そんなに難しいことはありません。
田中さんのケースで見てみましょう。
図表1を見てください。
退職金6000万円の手取りは約5170万円
田中さんの預貯金は、1500万円程度でした。退職金6000万円は、税金を引かれると手残り約5170万円。将来親からの相続で500万円程度もらえそうなので、今確実に用意できるだろうと思われるお金は、合計7170万円です。
一方、今後必要なお金を65歳まで(年金をもらうまでの現役時代)と、年金をもらい始めるいわゆる老後以降に分けて計算します。
老後に必要な生活費は、現役時代の7割程度といわれています。ちなみに、田中さんには子供が2人います。一人はすでに就職していますが、下の子は大学生なので、学費がまだかかるし、住宅ローンも2000万円程残っています。
生活費以外の娯楽費用や医療費などの不測の事態に備える費用をざっくり加味すると、必要な金額は約1億2440万円。足りない金額は、5270万円という結果になりました。