「婚活沼」にハマりやすい女性の共通点
婚活沼にハマってしまう理由は人によってさまざまだが、意外とやっかいなのが「実らなかった恋」だ。
縁がなかった相手のことは忘れて、次の出会いに向かっていければよいのだが、頭では分かっていても、つい連絡をとってしまったり、相手の行動をSNSなどで見続け、詮索してしまったり……。今回は、元カレへの未練を断ち切れずに婚活に踏み出せなかった女性の事例を紹介する。
5歳下の後輩に振り回されるアラフォー女性
E美さんは、38歳の弁護士。地元の事務所に勤務する5歳下の後輩男性と1年ほどつきあっていたが、関係を解消したころに、私の個人コンサルを申し込み出会った。
「次に出会う相手とは結婚したい」。そう最初に話したE美さんだが、相談の内容は元カレのことばかり。正直に言えば、好きだった彼のことが気になって、新しい出会いを求める気持ちになれないという。
話を聞いてみると、そもそも2人は正式に交際がスタートしていたわけではなかった。
なんとなく一緒に食事に行ったり、休みの日に出かけたりするようになったものの、「付き合おう」という言葉はなく、なんとなく「付き合っている感じ」だった。
「私のこと、どう思っているの?」とE美さんが尋ねると、彼からは「キミのことは好きだけれど、先のことは考えられない」という返事が返ってきたという。というのも、彼は過去に結婚を考えていた女性に裏切られたショックで、女性と真剣に交際することができないと。
そのエピソードの真偽は今となってはわからないが、彼は「誰とも真剣につきあうつもりはない」と宣言していたという。つらいながらも、彼の過去の心の傷を考えると「彼をわかってあげられるのは、私しかいないのかも」と情が湧き、会うのをやめることはできなかった。
E美さんが、そんな彼との曖昧な関係を「キッパリ解消しよう」と決めたのは、ある出来事がきっかけだった。
彼が、同じグループに異動してきた後輩女性と親密になったのだ。そのことを問いただすと、彼はやはり「彼女と付き合うつもりはない」という。「彼女とは音楽の趣味が合うから、食事に行ったりコンサートへ行ったりしているだけだ」と。そして、「過去のトラウマのせいで、誰とも真剣につきあうことはできない」と繰り返す。
その話を聞いて、E美さんは彼とはもう個人的に会わないことを決めた。「この人と一緒にいても、自分が望むような未来は手に入らない」と確信したからだ。