親子で考えるスマホ利用のルール

――スマホ依存にならないために時間を決めるとか、ある程度のルールだけは決めておかないとですね。

【森戸】そうですね。「やるべきことをやってからゲームをすること」とか。「ゲームも続けて何時間もやると運動の機会も減るし目にもよくないから、1回30分やったら休憩を取りましょう」と決めるとか。

――そのあたりのルールは、保護者が勝手に決めてもいいんでしょうか?

【森戸】ルール決めに関する本も出てるんですよ。ワークシートを書いていくものもあるので、親子で書いていくといいと思います。

――子どもも決める時に参加したほうが、納得感があってよさそうですね。

保護者がなんとなく悩んできた「スマホ育児は悪」という言説も、専門家の前でフェアによくよく見てみれば、必要以上に忌避されるべきものでもないことがわかった。注意すべきポイントをいくつかおさえておけば、育児によりスマートに取り組めるはずである。

森戸 やすみ(もりと・やすみ)
小児科専門医

1971年、東京生まれ。一般小児科、NICU(新生児特定集中治療室)などを経て、現在は東京都内で開業。医療者と非医療者の架け橋となる記事や本を書いていきたいと思っている。『新装版 小児科医ママの「育児の不安」解決BOOK』『小児科医ママとパパのやさしい予防接種BOOK』など著書多数。