1株の保有で優待がもらえる銘柄3

ちなみに、1株保有で優待がもらえる銘柄はいくつかあります。中でも優待割引がお得な銘柄を3つ紹介します。

●ダイドーグループホールディングス[2590]
【権利確定月】1月・7月
【株価】2643円
【予想配当利回り】1.14%(予想配当金:30円)
【優待内容】「大人のカロリミット」「ミウ」「たらみゼリー」などの飲料やゼリーが10%〜25%割引で購入可能。
●日本ケミファ[4539]
【権利確定月】3月・9月
【株価】1614円
【予想配当利回り】3.10%(予想配当金:50円)
【優待内容】基礎化粧品、フェイスクレンザー、バランシングローション、コエンザイムQ10などのヘルスケア製品が30%〜60%引きで購入可能。
●上新電機[8173]
【権利確定月】3月・9月
【株価】2491円
【予想配当利回り】3.01%(予想配当金:75円)
【優待内容】200円×25枚=5000円の株主優待券がもらえる。店舗のほか、通販サイト「Joshin web」でも利用可。税込2000円以上につき1枚使用可能。なお、1株保有でもらえるのは権利確定月が9月のみなので注意

不況や暴落に強い業種をポートフォリオに組み込むのも重要

不況や暴落は投資においてつきものです。不況になると多くの銘柄の株価は下落しますが、その下落率には業種によって幅があります。

頼藤太希、高山一恵『マンガと図解 50歳からの新NISA×高配当株投資』(KADOKAWA)
頼藤太希、高山一恵『マンガと図解 50歳からの新NISA×高配当株投資』(KADOKAWA)

そのなかでも下落率の幅を比較的抑えられるのは、通信業や食品、一般消費財、公益事業を多く手掛ける企業などです。これらの銘柄は不況下にあっても需要が減ることが少ないためです。

老後に向けて長期で保有することを考えれば、その間に経済はいろいろな局面を迎えるでしょう。その経済全体の動きの中で影響が少ない銘柄をポートフォリオに組み込むことで、値下がりや減配リスクを減らすことができます。

資産形成期や資産取り崩し期に、使いつつ増やせる資産を取り入れるのもひとつの考え方として“あり”ではないでしょうか。

*本記事で紹介した個別銘柄については、あくまでも参考として申し述べたものです。投資の最終決定は各自の責任でお願いいたします。

頼藤 太希(よりふじ・たいき)
マネーコンサルタント

Money&You代表取締役。中央大学商学部客員講師。慶應義塾大学経済学部卒業後、外資系生命保険会社にて資産運用リスク管理業務に従事。2015年に現会社を創業し現職へ。ニュースメディア「Mocha(モカ)」、YouTube「Money&YouTV」、Podcast「マネラジ。」、Voicy「1日5分でお金持ちラジオ」、書籍、講演などを通じて鮮度の高いお金の情報を日々発信している。『はじめての新NISA&iDeCo』(成美堂出版)、『定年後ずっと困らないお金の話』(大和書房)、『マンガと図解 はじめての資産運用 新NISA対応改訂版』(宝島社)など書籍100冊、著書累計170万部超。日本証券アナリスト協会検定会員。宅地建物取引士。ファイナンシャルプランナー(AFP)。日本アクチュアリー会研究会員。X(@yorifujitaiki)