ひとつの対象に投資すると、期待通り値上がりすればいいですが、予想に反して値下がりしてしまうと、リスクをもろに被ってしまいます。しかし、複数の投資対象に分散していれば、お互いにカバーし合ってリスクを軽減する効果があるわけです。

そして、つみたて投資枠を使って、毎月積み立てていくのがオススメです。投資信託のように動きがある金融商品での積み立ては、リスクを抑えながらの長期的な資産作りが期待できる仕組みだからです。というのも、積み立てだと月々一定額の範囲で買えるだけ購入していきますから、価格が高い時には少ない口数、安い時には多い口数を購入することになります。これを長期間続けると、平均購入単価を抑えるリスク軽減効果があるとされています。

まとまった資金を一度に投資した場合、たまたま相場が高かった時期に当たってしまうかもしれません。しかし、積み立てであれば投資する時期が分散されて高値づかみを避けられます。また、値下がりしている時期には多くの口数を買えるので、将来の値上がりを待っていれば大きな利益を期待できます。

新NISAで積立投資をはじめたなら、値動きに一喜一憂せず、忍耐強く続けていきましょう。

ネット銀行の口座を持っておく

繰り返しになりますが、ライフプランを実現するには、安全な金融商品での運用も不可欠です。銀行預金が預け先の候補となるものの、普通預金も定期預金も利息収入は微々たるもので、魅力がないのも事実です。

そんな中、店舗を持たないネット銀行に目を向けると、都市銀行など市中の銀行より高い金利を提供しているところがあります。ネット銀行はなじみがないかもしれませんが、普段の家計管理に使っている口座とは別に、資産運用専用の口座として持っておいてもいいでしょう。

ネット銀行により、無条件で高金利を提供されるところもあれば、取引状況などの条件をクリアする、新規口座開設によりなど条件付きのところもあります。グループ企業のネット証券との連携が条件というところも少なくありません。今後どのような使い方をしたいかによって選ぶといいでしょう。また、定期預金を利用したい場合は、必ず途中解約の条件を確認しましょう。