6児のママが実践する学費準備法
NISAで学費準備することもできなくはない、学資保険もまぁ使えなくもない、ということがわかりましたが、それで結局どうすればいいの⁉ と思うところかもしれません。冒頭に申し上げたように、学費準備の最適な方法は子どもの年齢(学費がかかるまでの期間)、進路(学費の金額)、投資経験(投資に対する理解)、資産状況などによって答えは異なってくるので、一律これがベストと言うことはできません。
参考までにわが家の場合どのようにカスタマイズしているか、学費準備法をご紹介したいと思います。
3本立てで学費を準備
わが家には中2から3歳までの6人の子どもがいます。もともと子どもは10人欲しかったので、全員公立進学のつもりで10人分の学費、そして老後資金を準備しようと、貯蓄と投資に励んでいました。
当初は中学受験は考えていなかったのですが、長男が小3の頃に中学受験を希望したため、急遽中学から全員私立進学の学費準備を目標に変更することになりました。そこで橋本家の学費準備方法はこの3つの方法をとることにしました。
1.学費増額分はママの収入で賄う
2.学資保険代わりの終身保険で備えつつ貯める
3.NISAを活用して運用で学費準備
という3本立てで学費の準備をしています。
わが家の学費はいつ、いくらかかるのかを把握する
中学から私立に通うと、もちろん学校にもよりますが、月10万円程度かかります。ちなみに中学受験の塾代も6年生になると学費と同じくらいかかると思っておいた方がいいです。わが家の場合は塾代はかけない方針にしています。
わが家では3人以上の子どもが中学から大学に在学となる年が15年続きます。5人が中学から大学に在学という期間も3年あります。もし全員中学から私立に進学したら……と想像すると恐ろしいですが、希望した場合に備えて今から準備をしています。
当初私の収入は扶養の範囲でしたが、将来的に私の収入で学費の上振れ分を賄うことに決め、本格的に収入UPを目指すことにしました。収入が上がってからも学費がかからない間は丸々投資にまわしています。
学資保険は利用していない
学資保険については、受取の時期を自由に決められないので、代わりに低解約返戻金型の終身保険(10年払い)に加入しています。低解約返戻金型の終身保険は保険料支払い中に解約すると解約返戻率が低いのですが、保険料が安く抑えられ、払い込み終了後は解約返戻金が増えていきます。
おいておけばおくほど解約返戻金は増えますし、解約のタイミングは自由に決めることができるので、第1子で使う必要がなければ第2子用に使ったり、老後資金用に据え置くということが臨機応変に対応できます。10年払いにしておけば私立中学に通うとしても学費がかかる前に払い終わることになります。
感情も勘定に入れておく
保険で貯蓄するなんて全然増えないのにもったいないという意見もありますが、私は一部は保険で貯めておくのは悪くないと思っています。もちろん投資をした方が増える可能性が高いのですが、ご相談に来られるお客様でも投資は途中でやめてしまう方が多いのに対して、保険はちゃんと満期まで積み立てをされている方が圧倒的に多いです。
理想は掛け捨ての生命保険で死亡保障を確保し、NISAで殖やした方が合理的なのですが、実際にそのようにできる人、最後まで続けられる人はそう多くはないことをご相談を受けている中で感じています。学費準備のひとつとしてわが家では保険も活用しています。