お手製ドレッシングがおすすめ
一方、やせやすい人は、油の比率を減らしたお手製のドレッシングを使っている人が多いようです。
私のおすすめは、油と酢が1対1。塩、こしょう、しょうゆなどの調味料も少なめにして、野菜そのものの味を味わうようにするとよいでしょう。
ドレッシングは作り置きせず、食べるときに少量の酢、オイル、塩、こしょうを振るだけでも、十分にサラダをおいしくいただけます。このとき、レモンやかぼす、ゆずなどの柑橘類をぎゅっと絞ると、塩分をさらに控えめにできます。
マヨネーズのカロリーを抑える秘訣
マヨネーズは、できるだけ控えてほしい調味料の代表的存在です。大さじ1杯80kcalもあり、毎食のように使っていたら、カロリーの蓄積は相当なものになります。
実際、太っている人にはマヨネーズをよく使う方が少なくありません。何にでもマヨネーズをかけないと気が済まない、いわゆる「マヨラー」の方には、「使う量を減らしましょう」と言っただけではなかなか減らしてもらえません。
そこで私は、マヨラーの方にはマヨネーズのカロリーを抑える秘策をお伝えしています。
マヨネーズを器にとったら、無脂肪ヨーグルトで薄めるのです。薄ければ薄いほどカロリーは減らせますが、最初は少しずつ薄めるのでよいと思います。
ただし、おいしくなければ長続きしないので、塩麹を少し加えてください。コクを保てる上に、有用菌(いわゆる善玉菌)が追加できます。腸内環境を良くする働きもプラスされ、一石二鳥です。
味覚には“慣れ”もあります。最初は「物足りないな」と感じても、しばらく続けているとちょうど良く感じるようになってくるものです。
ポテトサラダやタルタルソースなどを作るときも、ぜひ応用してみてください。
日本抗加齢医学会指導士。東京農業大学農学部栄養学科卒業。大妻女子大学大学院(人間文化研究科人間生活科学専攻)修士課程修了。2005年より、東京・千代田区のクリニックにて、入院・外来患者の血液検査値の改善にともなう栄養指導、食事記録の栄養分析、ダイエット指導などに従事している。また、フランス料理の三國清三シェフとともに、病院食や院内レストラン「ミクニマンスール」のメニュー開発、料理本の制作などを行う。抗加齢指導士の立場からは、“食事からのアンチエイジング”を提唱している。『おやつを食べてやせ体質に! 間食ダイエット』(文藝春秋)、『1週間「買い物リスト」ダイエット』(青春出版社)など著書多数。