株に必要のない余計な動作はせずに集中

私は取引時間中、疲れたからといって、たとえば腕を伸ばしたり腰をひねったりといった、株に必要のない余計な動作はほとんどしません。

私にとってデイトレードは、ワンチャンスをものにしないといけないもの。そのため、取引時間中は株以外のことはしないと決めているのです。

だからこそ、市場が開いているとき以外の時間で散歩をして体力をつけています。

午前9時から11時半までの前場、午後0時半から3時までの後場と、パソコンの前に座りっぱなしで画面を凝視しているわけですから、そりゃ疲れますよ。

商いが多い日には、頭がうまく回らなくなることもあります。若い人でも私と同じように午前2時に起きて、午前も午後もパソコンの前に座りながら、身銭を切って株をやれば「しんどい」と思うはず。けれど、「やる」と決めたら人間できるものです。

取引時間中はガマン、ガマンですが、引け後には無理をしないことも肝心です。しんどいなと思ったら、夕方5時ごろに寝ることもあります。そうしてまた翌日の午前2時から、心機一転がんばるわけです。

長年愛用している服を着てボロボロの帽子をかぶる

私はとくに贅沢な生活を送っているわけではありません。実際に私を見てもらえばよくわかると思いますが、豪邸に住んでいるわけでもなければ、服もいいものを着ているわけでもない。むしろ着衣は長年愛用して、使用感のあるものが多いです。

買おうと思えば数億円の豪邸を買うこともできますが、決して広いわけでもない、いまのマンションで十分だと思っています。私が気に入っている帽子は15年ほど前に数千円で購入したものです。だいぶボロボロになってきて、ほつれたところは女房に糸で縫ってもらっていますが、これがいいんです。

私は裕福ではない農家に4人きょうだいの末っ子として生まれ、子ども時代は貧乏暮らしでした。いまでも特別贅沢をしたいと思わないのは、当時の記憶が色濃く残っているからだと思います。