「部長らしくない」など、相手のプライドを傷つけずに伝える
伝えるタイミングとしては、出勤して上司と会う日があれば、対面でお伝えすることをおすすめします。文章だときつく感じる内容でも、笑顔と明るい声のトーンで話せばきつい印象が緩和されるからです。
それに対面の方が、相手の表情の変化など反応がわかるので気分を損ねないように確認しながら話せるというメリットもあります。
緩やかに伝える際の3つのポイントです。
1.「やめてください」「迷惑です」ではなく「○○さんらしくない」という表現にすると相手のプライドを傷つけることなく、伝えることができます。
2.具体的にどう改善してほしいかと、業務効率が良くなるという理由を伝えます。
今回は、ビジネス文章で送ってくれた方が「読みやすいので仕事がしやすい。意味の取り間違いがなくなる」という理由でいいでしょう。
3.「オジサン構文」は負担だけど、自分を気にかけてくれていることは感謝していると伝えると印象よく話が締まります。
例)「なんかLINEだと○○さんらしくないなって思っていました。チャット連絡はシンプルな方が読みやすいので、これからは装飾抜きで要件だけをビジネス文章で送ってもらえませんか。絵文字がなくても○○さんが、私のことをいつも気にかけてくださっているのは充分わかっているので大丈夫です。」
思いきって「なぜオジサン構文を送るのか」聞いてみる
なぜ、「オジサン構文」を送るのかを聞いてみるのも一つの方法です。
これには、2つのメリットがあります。1つ目は「なぜあなたは、そういう行動をとるのですか?」という趣旨の問いを投げることで、相手が自分の行動を振り返るきっかけをつくることができます。
2つ目に、相手を理解することができるからです。
「オジサン構文」は氷山の一角で、その下に隠れている「オジサン構文」を送る心理を把握することができるので、「対応に困ってしまう、どうすればいいのか」という不安が消えるのではないでしょうか。「気味が悪い」と思っていたのが「気遣いの上滑りだった」とわかると「まあ大目に見るか」と思えるかもしれませんし、「気遣いは別の方法でやってもらうように伝えてみよう」など、相手を傷つけない伝え方を考えることができます。