上司からチャットで送られる「オジサン構文」とは
デジタル化が進む中、テレワークの浸透によって職場でのビジネスコミュニケーションに、SlackやChatwork、LINEなどのチャットツールを使う機会が増えています。
ただし、そこでは「オジサン構文」と呼ばれる新たな世代間のギャップも発生しているようです。「オジサン構文」とは、数年前から若者の中で言われているLINEなどのSNSで見られるオジサン特有の文章の書き方のことで、例えば一文が長い、読点が多い、「汗をかいた絵文字」「!や⁉などのマークを多用」「〜だネ」「○○チャン」などの特徴があります。若者からは「キモイ」「やめてほしい」「無視を決め込む」「既読スルー」など言われたり、面白がられて真似されたりもしてきました。
それが、最近は職場の上司がテレワークによってチャットツールを使う際に「オジサン構文」を使っている例が目立つようになっていて、さすがに上司や仕事関係の相手だと塩対応はしにくく対応に困ってしまう場合が多いようです。そこで、今回は上司や仕事関係の相手から「オジサン構文」が送られてきた時の対処法についてみていきましょう。
上司から送られてくる絵文字つきのメッセージに困惑
最近は上司が社内チャットで部下に仕事を依頼するときにも、汗をかいた絵文字や手を合わせた絵文字、語尾に「対応できるかナ?」など不要なカタカナや、「ナンチャッテ」などの言葉をつけるなど、「オジサン構文」になっていることがあるといいます。
上司からのオジサン構文例
「お疲れさま(笑顔マーク) だいぶ寒くなってきたね!!
ところで、プレゼン資料の準備は進んでいるかナ? 先方に提出する前に確認したいので、来週末までには送ってください(メールマーク)(汗)
プレゼンが無事終わったら、チームみんなで打ち上げしたいネ(ビール)」
上司から「オジサン構文」のメッセージが送られてくると負担でリアクションに困ってしまうけど、上司からの連絡だから嫌とも言いにくい……という声も多いようです。
こうした「オジサン構文」ですが、おそらく当の本人は、部下を困らせるために送っているわけではないようです。「あまり上からの態度は良くないから部下にやわらかい印象を与えたい」「怖がらせたくない」と気を使い過ぎていたり、チーム力を高めるために「部下と関係性を縮めたい」「好かれたい」と意識しすぎて、それがかえって痛いコミュニケーションになっているのかもしれません。