面接官の質問の意図を汲みとる

⑥残業はできますか?

この質問には、ストレートに「残業ができるかどうか」を確認するほか、「残業に対する考え方・姿勢」を知りたいという意図も含まれています。

基本的に残業がない会社であっても、何らかの事情で残業が発生することもあります。そんなときも柔軟に対応する姿勢があるかどうかを見ています。

こんな答え方はNG

基本的にはできないとしても、「できません」「やりません」の一言だけで終えるのは好ましくありません。

どの程度の残業が発生するのかを聞いた上で、許容できる範囲であり、かつその会社に入りたいのであれば、柔軟な姿勢を見せることが大切です。

納得されやすい答え方のポイント

残業をしたくない理由(家庭を優先・副業・趣味の活動など)も伝えた上で、「残業をしなくてもいいように効率的に、生産性高く働く」「会社としてどうしても必要なときは対応する」といった意思を伝えるといいでしょう。

【回答例】
「私としては、夜に子どもと過ごす時間を大切にしたいため、効率的に仕事をして残業せずに済むようにしたいと考えています。しかし、どうしても残業が必要な状況では、柔軟に対応します」
⑦ストレスを感じたとき、どう対処していますか?

働く人のメンタルヘルスケアは企業にとって重要な課題。応募者はストレスをコントロールできる人なのかどうかを気にしています。あるいは、応募者の人物像を探るため、プライベートの活動を聞きたいけれど、プライベートの質問をするのはNGなので、このような表現で聞いている可能性もあります。

こんな答え方はNG

自分なりのストレス解消方法を伝えればいいのですが、例えば「飲酒」「爆食い」といったような健康面に支障をきたすことが不安視されそうな解消法を話すのは避けた方が無難です。

納得されやすい答え方のポイント

前職ではどのような場面でストレスを抱え、どのように解消していたか、具体的なエピソードを伝えると、安心感を持たれるでしょう。

なお、「アイドルの推し活」など、「正直に言っていいんだろうか」と迷うようなストレス解消法もあるかと思います。しかし、面接担当者は「人間らしい一面」「素の生き生きした表情」を見ることで好印象を抱くものですので、正直に答えてかまわないと思います。「推し活でさまざまな人と知り合い、ネットワークを築いて情報交換している」といった活動は、仕事でも生きる能力を感じさせるのでプラスになるのではないでしょうか。

【回答例】
「前職では顧客から理不尽なクレームを受けてストレスを感じる場面もありましたが、『学ばせていただきありがたい』と発想を転換していました。そして帰りにフィットネスジムで汗を流せば、スッキリ気持ちを切り替えることができました」