新幹線で座席を占領する迷惑な人たち
30代の会社員の方からのご相談です――新幹線や特急列車の自由席で、自分の隣の座席に荷物を置き、人が来ないように仕向ける人たちに我慢がなりません。先日は、同僚がそうしているのを見て、不信感を持ちました。パンデミックの間は許されたことでしたが、今それをするのは、どうなのでしょうか。こうしたモラルの乱れを防ぐよい方法はありませんか。それとも私のほうが、うるさすぎるのでしょうか。
私も列車の自由席に乗ることは多いので、その様子はよくわかります。
以前、2人掛けの席ばかりの車両で、乗客のほぼ全員が窓側の席に座り、それぞれが通路側の席に荷物を置いていたことがありました。(2人連れを除く)ほとんどの乗客が2人分の席を占有していたのです。
そのために自分の座る席が見つからない乗客が怒って、「レベル低ぅ~」と吐き捨てながら通路を歩いていきました。
車両内のモラルが低いと感じ、腹が立ったのでしょう。
隣に座る人のモラルも低下している
乗り物は、隣に座る人によって、快適でなくなることがありますから、できれば誰も隣に来てほしくない気持ちはわかります。
自分の荷物をコンパクトにまとめて荷台に置き、隣の席を空けておいたら、無遠慮な人が何も言わずに、突然ドカッと座る。
分別のある人なら、挨拶まではしなくとも、「失礼します」という感じで軽く会釈をして、静かに座るものですが、そんな配慮はなく、完全に自分の間だけで動くタイプの人です。
服の袖がこちらの服の袖と触れ合っていても、何ら気にせずスマホを操作し続ける人。無遠慮に食べはじめる人。そんな人が隣に来ると、移動は不快に満ちたものになります。
加えて、パンデミック中には、他人と至近距離で接することは少なく、それに慣れていましたから、そうすべきでないとわかっていても、隣に人が座りにくいようにしてしまう。そんな人がいてもおかしくありません。
隣の席に荷物を置く人も、誰かにどけてほしいと言われれば、大抵の場合そうするでしょうし、苦情を言われても、「他にも席が空いていると思った」とか、「占有するつもりはなかった」と、きわどい言い訳で弁解できそうだから、そうしているのでしょう。