効果を最強に高める! 声かけの「4ステップ」
ペップトークは、細かく見ていくと「受容」「承認」「行動」「激励」の四つからなります。この順序を守って組み合わせると、より効果が発揮されるといわれています。
例えば、宿題をやらない子への声かけではまず「宿題多いね」と現状を受け入れてやります(受容)。次に、「でも、これだけ宿題が出されるくらい、1年生のころより賢くなったってことか。すごい!」とポジティブに変換し認めます(承認)。次に、「まずは1ページやってみようか」や「どれから始める?」と具体的な行動を促します。そして「あなたならできる!」「困ったら相談してね」など激励の言葉をかけて完成です。
4ステップ目の「激励」の言葉は、その子の性格に合わせて変えるのがポイントです。
「勉強しなさい」が逆効果になる理由
いきなり4ステップを親子のコミュニケーションに活かすのは難しすぎる……と思うかもしれませんが、完璧じゃなくても大丈夫! ペップトークは順序さえ守れば、単体でも効果があります。
まずは序盤の「受容」「承認」のみを日々繰り返す癖をつけるのがおすすめ。親にありがちなのが、この二つをやる前に「勉強しなさい!」などと3段階目の「行動」のみを促してしまうこと。普段から、受容と承認により心が満たされている子供は、すぐに行動にうつすことができます。でも、満たされていない子供は「今からやろうと思っていたのに……」とむしろ意欲をなくしてしまうので要注意です。
もし、子供と信頼関係を結ぶのに行き詰まっているようでしたら親自身に余裕がないことも考えられます。ご自身を相手に「今日も一日よく頑張った、えらいな私」などとセルフペップトーク(自分自身を満たし、勇気づける言葉がけ)をして、まず親のケアをしてから子供のやる気を引き出しましょう!