冷え症の改善で働く女性のパフォーマンスアップに

冷え症は、女性のあらゆる不調の元凶になっているとお伝えしました。生理痛がひどくて漢方薬を飲み始めた人が、数週間後には「目覚めのだるさが減った」「寝つきが改善した」「気分が良くなった」など、小さな不調まですっきりして調子が上がります。これは、「冷え」という根っこをバッサリ刈り取ったために、枝分かれしていた多くの不調が一気に消え去ったようなもの。

働く女性にとっては、やるべきことに集中できて、一日中快適に過ごせる体が理想的。そのために多くの女性に当てはまる冷え症を改善することが、なんとなく続く不調を断ち切ることにつながります。パフォーマンスアップのために、体温を上げて冷えない体をつくりましょう。

構成・文=釼持陽子

大澤 稔(おおさわ・みのる)
産婦人科医・漢方医/東北大学大学院医学系研究科講師

1994年、新潟大学卒業。東北大学大学院医学系研究科講師、東北大学病院卒後研修センター副センター長。専門分野は、産婦人科、漢方・東洋医学、中高年更年期医学、閉経後骨粗鬆症の治療・管理、女性ホルモン補充療法。日本産科婦人科学会産婦人科専門医、指導医、日本女性医学学会女性ヘルスケア専門医、指導医、日本プライマリ・ケア連合学会プライマリ・ケア認定医、指導医、日本東洋医学会漢方専門医、日本骨粗鬆症学会認定医。著書に『女性のための自分で選べる漢方の本』(PHP研究所)。