冷え症は全身型・末端型・冷えのぼせ型・高齢者型の4つ

冷え症は、人によって冷える部位や冷え方に差があり、大きく4タイプに分けられます。

一つ目は、「全身型」。寒がりで低体温、全身が冷えて仕方がない人がこのタイプです。二つ目は「末端型」。体よりも手足がひんやりと冷たいのが特徴。末端が冷えて夜眠れないといった症状もあります。

三つ目は「冷えのぼせ型」。閉経が近づいた更年期世代に多く、いわゆるホットフラッシュのような症状が現れます。顔や頭は暑いのに下半身は冷えるのがこのタイプ。四つ目は「高齢者型」。慢性的に体を温める力が不足して、熱いお風呂に入ってもすぐ冷めて冷えを感じます。

冷え症の改善には温める生活習慣と熱を逃さない工夫を

4タイプとも冷え症改善のために大切なのは、体を温める生活習慣です。まずはサーカディアンリズム(概日リズム)をくずさない規則正しい生活を送り、冷える食べ物は避けて温かい食べ物を摂ること。根菜類のほか、ショウガやネギなどの温める性質を持った食べ物で、内側から冷え症改善をめざしましょう。

ネギとショウガ
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体を温めるほかに、服装を工夫して体温を逃さないことも重要です。おしゃれを優先するとつい薄着になってしまいますが、それでは熱が奪われて冷えるばかり。寒いときは一枚羽織る、靴下を履くなど、衣類で熱を逃さない服装を。

ストレスフルな生活も血流を悪化させて冷え症につながります。現代社会で働く女性にとって、ストレスは避けられないもの。上手にかわして対処する考え方を持ったり、ストレスが小さいうちに発散できる方法を見つけたりすることをおすすめします。

このように冷え症対策には生活習慣の見直しが欠かせません。症状がつらく長期化している場合は、漢方薬を使う選択肢も。4タイプそれぞれの体質に合う漢方薬があり、それらを服用することで冷え症をスムーズに治療できます。