自分とは違う意見は新たな視点を示してくれる
②違う考えを歓迎する
「でも、『変な意見だな』と思うと、表情がつい変わっちゃうんだよね」
「なんか腹立たしい気持ちを抑えられない」
そんなリーダーも多いかもしれません。いくら我慢をしても、表情からにじみ出てくるイライラや怒りは、相手に伝わってしまうものです。
このような場合は、「我慢をする」「イライラを抑える」ではなく、捉え方・感じ方を変えてみる方法をおすすめします。具体的には、
→間違った見解ではなく「個性」
→自分が気づかない視点を提供してくれた
そのほか、「自分の常識は他人の非常識」と考えてみるのも一案です。
国や人種が違えば常識もまったく違うように、あなたが思う常識も、基本は「幼少の頃から積み上がってきたあなたの個性の塊」です。
このように考えてみれば、聞いているあなたの表情は変わってきます。
成功確率の高い決断をできるリーダーは、聞くスキルに長けています。そして、ミーティングでの聞くスキルが、リーダーのみならず、発言者以外の全員に身に付くことで、職場の雰囲気はガラリと変わります。お互いの個性を活かし、尊重し、協働できるチームへ進化させていきましょう。
忙しくてイライラしても部下の話の腰を折ってはいけない
③話を最後まで聞く
あなたは部下の話を聞くとき、発言の腰を折らずに最後まで聞いているでしょうか。
「ちょっと待て! なんでそうなるの?」
「あーわかった! 要するに君が言いたいのは、こういうことだよね?」
「(話の途中で)で、何が言いたいの?」
おそらく「聞いてるよ」と断言できるリーダーは少ないことでしょう。
僕も組織の中で管理職をしていた頃はそうでしたから、気持ちはわかります。リーダーは忙しいですから、とりとめのない長い話や言い訳めいた内容を最後まで聞いている時間はない。どんどん判断しないと、自分が大変なことになってしまいます。
でも、立場を変えて、もしあなたが話している途中に上司が同じように話を遮ったらどう感じるでしょうか。報告したら怒られたり、早合点の要約をされたり……。そんな経験を繰り返したら、気分は良くないですし、報告するのが嫌になりますよね。
もちろん、「まとまりのない報告をする」「事実と解釈を分けて説明できない」「結論を言わずにダラダラ経緯ばかり話す」など、報告の仕方に問題のある部下もいますから、適切な指導をする必要もあるとは思います。