こじれた学歴コンプレックス

教育熱心なのは悪いことではありません。しかし、子どもを毎日泣かせてまで自分のやり方に固執しても、子どもはストレスをためるだけで、成長には逆効果です。行きすぎた独自教育に生活を支配されていると感じたら、子どもに悪影響が出る前に周囲にSOSを出しましょう。

まとめ
教育熱心なのか、こじらせた学歴コンプレックスによる支配なのか、よく見極めて

モラハラ離婚で重要なのは証拠集め

インターネットで「モラハラ 離婚」と検索をしたら「モラハラで離婚はできない」と書いてありました。市町村の法律相談に行ったら、弁護士からもモラハラでは離婚できないと言われました……。

私のところに相談に来て、そう話す人がたくさんいます。結論から言うと、モラハラで離婚することはできます。が、そのためにはいろいろと準備が必要で、特に重要なのが、夫が妻に対してモラハラをした証拠集めです。

「離婚したいなら証拠を取ってきてください」と漠然と言う弁護士がいるそうですが、具体的な証拠の取り方まではアドバイスしてもらえないようです。

なかには、日記をつけるように言われたという人はいましたが、日記そのものの証拠価値は低いと思われます。

日記より、録画・録音・メール・LINE

「□月×日 夫は朝から機嫌が悪い。夜に長時間怒鳴られた」

堀井亜生『モラハラ夫と食洗機 弁護士が教える15の離婚事例と戦い方』(小学館)
堀井亜生『モラハラ夫と食洗機 弁護士が教える15の離婚事例と戦い方』(小学館)

このような記録は、自分自身の記憶や時系列の整理には役立ちますが、それだけではその事実があったこと自体は証明できません。

弁護士の視点で必要と思うのは、録画・録音、それからメール・LINEです。どれもスマホ1台で残せる記録です。

怒鳴られたというメモと、実際に怒鳴っている音声では、裁判官に与える印象が全く違います。

またメール、特にLINEは会話の流れや連絡の頻度をひと目で把握できるため、モラハラ夫の人柄や、その夫婦の関係性が立体的に浮かび上がってきます。最近は判決でLINEやメールが引用されることも多いため、データ保存とスクリーンショットで残しておきましょう。

夫にスマホをチェックされそう、没収されそうという場合は、協力してくれる親や友人に転送しておくと安心です。録音にはICレコーダーを使うのもお勧めです。

証拠を取っても、読むのがつらいと言ってデータを消してしまう人がいます。しかし、戦うためには、つらいと感じたことこそ残しておかないと意味がありません。どうしても目に入れたくないのなら、どこかにバックアップしてからスマホから削除するか、誰かに預けてください。