投資信託の含み損が大変

お金に関してプロの話を聞ければと、保険会社につとめる友人Aさんのつてで、某保険会社の営業所所長の男性にお目にかかりました。大学は経済学部会計学科でゼミでは証券市場論を学ばれ、サーティファイド ファイナンシャル プランナー(CFP)の資格も持っている、マネーリテラシーの塊のようなお方。若いのに投資用マンションや株(スポーツ系の会社や新興国の株)で着実に資産運用しているとか。保険会社の友人女性によると、講習会などではドSトークが炸裂しているとか。マスクごしには今風のイケメンに見えましたが……。

今、投資信託の含み損が大変だという相談をしてみました。

所長「慌てるようなお金を株に投資するのが悪いとも言えますね。生活費まで投資には使わない方がいいです。何年か前、外貨建て保険がすごく問題になって。リスクをちゃんと説明できていなかった上、定期預金を全額入れさせるケースがあったんですよね。そうして10パーセントも目減りしたら不安になるのは当然です。1000万円のうち100万円ならそんなに問題にならなかった。資産は分割するのが重要です」

資料を広げ、パソコンやタブレットでデータの分析をする人
写真=iStock.com/Business
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貯金を3分割する

投資を勧められるとき、海外では資産の半分以上運用してますよ、とか言われましたが、いきなり多額を投入するのではなく、細かく分割する方が安心かもしれません。

所長「私がいつもお客さんに話すのは、お金に限らずリスクを3分割してください、ということ。貯金は、短期、中期、長期で分けましょう。短期は、急な出費などに対応する、ないと困るお金。お財布や銀行の普通預金です。中期は、5~10年、目的があって貯めておくお金。旅行のため、家を買うための資金です。長期は、今必要ないから運用しておこう、というお金です。リスクをある程度取れます」

生活資金と目的資金と目的のない投資資金とにお金を分けて、運用はとりあえず使わないぶんを回すのが良いそうです。

所長「今そのお金いらないから下がっててもいい、という余裕ができます。むしろ株が下がったときに買い足ししておこうかって、思えたり」

私も一回それをやったんですが、さらに下がったんです……。損益が雪だるま式に。時期が悪かったんでしょうか……。