オフィスワーカーとして定年後も働き続けるためにはどんな働き方が求められるか。みらいワークス社長の岡本祥治氏は「あなたが経営者なら『経験社数1社のみの65歳』を採用するでしょうか。1社にしがみつくよりも、むしろ、45歳で手放してくれたほうがマシなのです」という――。

※本稿は、岡本祥治『LIFE WORK DESIGN』(プレジデント社)の一部を再編集したものです。

シニアアダルト管理人は、ウイルスのために床をきれいにし、消毒し続けます。
写真=iStock.com/LifestyleVisuals
※写真はイメージです

生涯働き続けられるスキルが必要な時代

突然ですが、あなたは今、何歳ですか?

生涯で何歳まで働き、定年後にどのような第二の人生の計画を立てていますか?

私は今40代半ばですが、大学卒業後の就職時には、正直“老後”など、はるか遠い先のこととしてリアルに想像もしていませんでした。

「いずれ、定年も老後も来る。だけどその頃には、ちゃんと年金も退職金ももらえるし、普通に人生を全うできるだろう」

と無意識に思っていたのかもしれません。

しかし今、皆さんも、第二の人生をたっぷり楽しむ夢の引退生活が実現可能ではないことに、薄々気づかれているのではないでしょうか。

そんな時代に、私たちができることは何でしょう?

延びた寿命分、かかる費用を賄うために、効率的な資産運用を早めに開始することはもちろんですが、それ以上に大事なのは、生涯働き続けられるスキルを身に付けることです。このどちらか、あるいはその両方を同時に進めることが一番のお勧めです。

もっとも今の60代、70代は、昔と比べて若々しく、「まだまだ現役で働きたい」方も多くいらっしゃるでしょう。そういう人にとっては、むしろ「老後も働く」前提の社会は、ウェルカムなのではないでしょうか。