あやしいセミナーには「勧誘」がつきもの

「洗脳」というと大袈裟かもしれませんが、リアルならではの臨場感を最大限生かして、判断力を鈍らせようとの魂胆をプンプン感じますね。

あやしい投資セミナーでは、ほぼ間違いなく、何らかの「勧誘」があります。

そして、その勧誘してくる商品・サービスは高額であったり、手数料が高かったりするケースがほとんどです。また、その商品・サービスの内容は非常に分かりにくく、実は、ネットワークビジネスの勧誘であることも少なくありません。

スマホを持ち顔を手で覆う女性
写真=iStock.com/fizkes
※写真はイメージです

中には詐欺まがい、というか詐欺のケースもあります。

実際、私が行ったあやしい投資セミナーの主催者が詐欺容疑で逮捕されたことを、後日、新聞で知ったことも何度かありました。

もちろん、前述の共通点の多くを満たすからといって、それが絶対に「あやしい」投資セミナーとは限りませんが、その可能性は意識しておいた方がよいでしょう。

知人が遭遇したあやしいセミナーの内容

先日、知人が「資産逃避」「不労所得」をテーマにした投資セミナーに行ってきました。

テーマだけで、あやしい匂いがプンプンしますよね。

最近では、FPとして雑誌等に登場する機会も増えて少々自意識過剰の私は、(とくに「あやしい」と思われる)投資セミナーに行く機会がメッキリ減っており、ここぞとばかりにアレコレ聞いてみました。

聞いた内容をザックリまとめると、そのセミナーでは「昨年からの超円安」を皮切りに、「少子高齢化」から日本経済の危機的状況を語り、さらには「ウクライナ情勢」を切り口に、中国による日本侵略の可能性といった地政学リスクを持ち出し、これでもかというくらいに不安を煽ってきたようです。

そんな状況の今、「皆さんの資産を守りたい、との使命感から」とある海外ファンドを勧められたそうです。

ファンドの詳細は難しくてよく分からなかったそうですが、とにかく、過去の運用実績から年率10%は狙えるとアピールが凄かったとのこと。