クオリティーの高い資料やデータは逆にあやしい

立派な資料に、投影されたスライドデータ(写真や動画等)のクオリティーも高く、そして、何といっても(業界では著名らしい)講師の話が面白かったらしく、参加者は10名強だったようですが、会場全体の一体感は凄かったようです。

ただ、セミナー後の商品勧誘時には(一人ひとりの席に社員っぽい人がやってきて)個別対応となり、その際、「で、どうするんですか」的な威圧感が、すごく嫌だったようです。また、次回セミナーへの友人・知人紹介のお願いがうっとうしく、そこで一気に熱が冷めたとのことでした。

私はそれを聞いて、昔と全然変わってないな、と感じました。

前述の共通点も満載でして、かつて、私がよく参加していたころの、典型的な「あやしい」投資セミナーそのものでした。

時代は変わっても、人間相手の勘所は変わらないものだなぁと、妙に感心しました。

とりあえず知人には、それが詐欺かどうかまでは分からないが、少なくとも、ファンドに係る諸々の手数料は高額であることは間違いないだろうとは伝えました。

あやしいセミナーはエンタメ性が高い

皮肉なことに、その投資セミナーがあやしければあやしいほど、表面的にはしっかりとしたセミナーであることを強調するためか、そのクオリティーは高く、また、非日常感を演出するためか、エンターテインメント性も高くなっています。

すなわち、あやしい投資セミナーほど魅力的で、内容も充実しているものが多いのです。

実際、私もかつては、そんな魅力にハマってしまい、冷静なときなら絶対に買わないような、手数料の高いファンドで大損したこともありました。

投資詐欺商品に手を出すことはありませんでしたが、それはたまたま、その商品が100万円単位と高額ゆえに手が出なかっただけで、当時、お金に余裕があれば投資していた可能性は高かったです。それくらいに、あやしい投資セミナーは魅力的なのです。

投資について勉強しようと、うっかり、そんなあやしい投資セミナーに行ってしまうと、かなり危険だと言わざるを得ません。

当然ながら、全力で避けたいところです。