上司の「クリスマスはどうするの?」は受け流す

上司に「クリスマスはどうするの?」と言われたときはどう答えるべきでしょうか。「別に何もありません」ときっぱり答えてもいいのですが、それだと、興味のない相手から誘われてしまったり、同僚や上司から「予定のないかわいそうな人」といらぬ同情をされたり、勝手にマウントを取られたり、「え、なんで?」とつまらない会話に付き合わなくてはいけなかったり……と面倒なことにもなりかねません。職場や仕事関係者に対して無下に扱う態度も取りにくいし、いったいどう返せばいいかと悩む人も多いようです。

まず、かわし方で大切なのが「嘘」はつかないこと。適当な嘘を並べてしまうと、後でつじつまが合わなくなる可能性があるからです。もし、約束がないのに「約束がある」というと嘘になってしまいます。

ただし、嘘は言わないけれど、本当の事を言う必要もありません。そこで、使いやすいのが「予定がある」という理由です。例えば「美容院に行く予定」でも「家でテレビを見る予定」でも「予定」に変わりはなく、決して嘘にはなりません。

話が長くなりがちな上司にクリスマスの予定を聞かれたときに、秒速で会話を終わらせたいという場合には、こんな受け流しフレーズはいかがでしょうか。ただし真顔だと、きつい印象になるので笑顔で軽く返しましょう。

パターン別「受け流しフレーズ」

・仕事を理由にする

「はい、予定があるので残業はお断りします」
「クリスマスの日、仕事があると思って一応空けておいたんですが、予定を入れてもいいですか」

・開き直る

「クリスマスもお正月も家でのんびりするのが一番です」

・家族を理由にする

「うちは、昔から誕生日やクリスマスは家族でやるんです」

同僚は質問返しやトリミング話法でかわしましょう。

・相手の予定を聞いてあげる

同僚がクリスマスの予定を聞いてくるのは、自分の予定を聞いてほしい“振り”の場合もあります。そこで、「○○さんは何か予定はあるの?」と逆に聞いてあげる「質問返し」も一つの方法です。相手がしゃべりはじめたら「へえ、いいね!」とあいづちで話を促して、たくさん聴いてあげると喜ばれます。

・トリミング話法で返す

曖昧な返事で済ませたいときには、「トリミング話法」はいかがでしょうか。これは、写真の必要な部分だけ切り抜き、画像の周囲にある部分を非表示にしてトリミングをするように、話も全体像を明らかにせず、一部分だけを切り取って伝える方法です。

例えば、質問に対して「どこに行こうか今、色々検索中なんです」「どこに行こうか迷っているんです」と「どこかに行くつもり」という部分だけを切り取って返すと、一人なのか、誰かと一緒かは伏せたまま、お出かけスポットに話題をすり替えやすくなります。他にも、「そうですね、どこに行っても混んでいるので、デパ地下に寄って美味しいワインとおつまみを奮発して家で楽しみます」と言えば、これも誰と一緒かについては一切触れていないので、一人なのか、それとも、家族か、友人か、恋人かなど、誰と一緒かは、相手は分かりません。それでも、具体的なことを話しているので、付き合いにくい人という印象にはならないと思います。