資格の合格証明書は金目の紙

最終学歴の証明書や国家資格の証明書などは、金目の紙ではないと思われがちなのですが、そうではありません。実は、信用と引き換えにお金を生む、金目の紙です。

石阪京子『人生が変わる紙片づけ!』(ダイヤモンド社)
石阪京子『人生が変わる紙片づけ!』(ダイヤモンド社)

というのは、住宅ローンを借りる時に銀行の人に見せることがあるからです。不動産の仕事でお客様と一緒に銀行へ行くと、その方が美容師や柔道整復師などの資格をお持ちの場合、証明書を出すように言われることがけっこうあります。そうやって、技能を紙で証明することで、ローンの審査が通りやすくなるケースがあるのです。

国家資格に限らず、履歴書に書けるレベルで、仕事につながるような資格の証明書はすべて“金目”です。また、英検などは、証明書を提示することで受験や就職活動で優遇されることもあるので、大切に保管しておきましょう。

ただし、取っておくのは一番難易度の高いレベルのものだけでOKです。英検3級、2級、1級を持っているのであれば、1級だけ取っておけばよいです。

卒業証書
写真=iStock.com/kazuma seki
※写真はイメージです

卒業証書も、要るのは最終学歴だけ。小学校の卒業証書は、仕事につながるわけではないので、金目の紙ではありません。

これらの賞状系は、「賞状ファイル」というA3サイズが収まるファイルにひとまとめにして保管しておきましょう。頻繁に出し入れするものではないので、枕棚やロフトなどに置いておくといいですよ。

ゴルフの会員権は、大損の可能性あり⁉

互助会の権利書、積み立ての証明書なども大事な資産です。ただし、ゴルフの会員権は、逆に負の資産になっていることがあります。

年会費を払うメリットを享受するペースで通っているならいいですが、ほとんど利用していないのに、お金だけを払い続けているとしたら大損です。また、長らくお金を払っていないと、権利を放棄させられる契約内容のものもあるようです。ですから、ゴルフの会員権を見つけたら、利用状況を考えて早急に対処しましょう。