【TOPIC2】管理職に必要な能力
女は不公平、男は非論理を嫌う
管理職になってついた力を聞いたところ、男女共に調整力、仕事内容の分析力、指導力、説得力のある発言力、影響力などが挙がった(Q7)。
「働き方が多様になったことで、男女の意識差は縮みつつあります。人としてどうあるべきかというリーダー像をしっかりと見ているのが表れていますね」と宮原さん。
男女差が出たのは、他者を見たときの反面教師としての視点だった(Q9)。管理職の嫌な振る舞いナンバーワンは、女性は「相手によって態度を変える」、男性は「話が論理的でない」。
「女性のほうが共感力が高いと一般的にいわれますが、周囲の状況や振る舞いから感じ取る力が強い傾向にあります。相手によって態度を変えず、公平性がきちんと保たれていることを重視します」
女性はワーク・ライフ・バランスを無視する管理職に嫌悪感を抱く人も多い。
「男性は、自分を引っ張ってくれる人ならば深夜までの飲みや週末ゴルフも悪くないと思う人が少なくなかった。しかし、働き方も変わりました。リーダーとして公平に対応できない人は格好悪い。部下のワーク・ライフ・バランスを守り、情報の共有、公平性を大事にする。そんな上司こそが尊敬されるでしょう」