テストで診断される8つの個性には、それぞれ向き不向きがあります。その人の個性が、置かれているポジションやチームのメンバー、仕事の方法などの環境とマッチしていると能力を発揮しやすいのは言うまでもありませんが、組織ではすべての人が必ずしも適材適所だとは限りません。配属されたポジションが個性に合わず、“強み”を発揮しづらいケースも少なくないもの。
例えば慎重で内向的な人が、花形といわれる営業に異動になった場合、売り上げノルマの重圧でつぶれかねません。しかし自分の強みを見失わなければ、じっくり話を聞き、顧客に寄り添う営業姿勢で信頼を勝ち取り、結果を出すこともできるわけです。またあえて外向的なタイプのメンバーとコンビを組んで、チームで仕事を回していけば、自分の弱点を逆手にとった戦略になります。個人では難しくても、チームプレーで目標をクリアできるなら、十分評価に値するでしょう。
また、リーダーが部下のベストな配置や組み合わせを考える場合にも、日頃の観察や面談だけでなく、このようなテストツールを活用することで客観性が上がり、職場全体の働きやすさ向上につながればリーダーとして信頼を深めていくことができます。
リーダーシップ タイプ8
自分の個性を見つめ、受け入れることからスタート。そのうえで自分の“強み”“弱み”について検証し、セルフプロデュースの観点をプラスして考えてみよう。