※本稿は、あきやあさみ『一年3セットの服で生きる 「制服化」という最高の方法』(幻冬舎)の一部を再編集したものです。
「適量」を知ることが心地よさに繋がる
服を少なく持つということは、目的ではなく手段です。私は「服は愛せる数だけ持てばいい」と考えています。その人によってキャパシティは違います。クローゼットが広い、着ていく場所がたくさんある、金銭的余裕がある、手入れできる時間の余裕がある、服が大好きでひと手間かけるのが趣味、など「愛せるキャパシティが広い人」はたくさんの服を所有していても一点一点を大切にすることができます。自分が心地よく生きられる「適量」を知ることが心地よさに繋がるのです。
「着ない服」は無用な悩みの種
お客さまの中には「生活に余裕があるので大好きな服をたくさん持っていたい!」という方もいらっしゃいます。
例えば50代で会社を経営しているAさまは、仕事だけでなくプライベートの趣味も多く、旅行や料理も趣味で経営者同士の集まりも多いそう。お手伝いさんが週3日家に来てくれるので洗濯やクリーニングも任せてしまっているとのことでした。
持っている服もアクセサリーも数え切れないほど多く、広いウォークインクローゼットがいっぱいの状況でした。何を選んでもいい状況にあっても「たくさん服がありすぎて何を着ればいいのかいつも迷ってしまう……着る服は何着あってもいいけれど、着ない服は無用な悩みになってしまうのでスッキリ手放したい」という理由で相談しに来てくださいました。