数値化ができる人は「失敗」が当たり前になる

数値化できるようになると、失敗を認めることができます。

「失敗しなくなる」のではありません。「失敗を認められる」のです。

そもそも、ビジネスにおいて失敗はつきものです。失敗があることが当たり前です。私自身、失敗の連続です。

大事なことは、失敗を失敗と認めて、次につなげることです。

同じ失敗を繰り返すことだけは、避けないといけません。たとえば、目標を立てて英語を勉強するとしましょう。「1日10単語を覚える」という目標を立てて、実行し、1日に8単語しか覚えられなかったとします。

そうであれば、次にどうすれば10単語が覚えられるのか、あるいは、そもそも10単語の目標が高かったのか。それを分析することができます。

失敗は貴重な情報です。

それを数値化して受け入れれば、絶対に次につなげることができます。

しかし、日々、なんとなく「10個も覚えられないなぁ」「集中力と気合いが足りないんだろうなぁ」と繰り返していると、いつまで経っても改善されません。

なんとなくダイエットを始めて、「なかなか痩せないな……」と思い続けるのと同じで、ムダな時間でしかありません。

失敗は数値化して次につなげてこそ、結果を生むのです。

安藤 広大(あんどう・こうだい)
識学 代表取締役社長

1979年、大阪府生まれ。早稲田大学卒業後、NTTドコモ、ジェイコムホールディングスを経て、ジェイコム(現:ライク)にて取締役営業副本部長を歴任。2013年、「識学」という考え方に出会い独立。識学講師として、数々の企業の業績アップに貢献。2015年、識学を1日でも早く社会に広めるために、識学を設立。人と会社を成長させるマネジメント方法として、口コミで広がる。2019年、創業からわずか3年11カ月でマザーズ上場を果たす。4000社以上に識学メソッドを導入。