おすすめは「バナナ・ヨーグルト」

朝起きたら、まず顔にしっかりと1分間、朝日を浴びます。日の光が目から入ることで、体内時計がしっかりとリセットされて、眠気を誘発する“メラトニン”というホルモンの分泌が止まります。そして15時間後には再びメラトニンが分泌されて、自然な睡魔がやってくるので、夜しっかり睡眠がとりやすくなります。

朝ごはんも重要です。朝ごはんを食べると、体に対して「朝が来た」というサインを送ることになるので、そこから寝ていた体が起き出します。ですから、これまで朝ごはんを食べなかった人も、新しい生活に向けて朝ごはんを食べる練習をしておいたほうがいいでしょう。

とはいえ、なかなか時間がとれない、朝は食欲がない、という人もいます。そういった人に、私は「バナナ・ヨーグルト」を食べるようにおすすめしています。なぜならバナナと乳製品には、幸せホルモンといわれる“セロトニン”の原料となるトリプトファンというアミノ酸やビタミンB6が豊富に含まれているからです。

しかも、バナナは皮をむくだけ、ヨーグルトはふたを開けるだけ、と面倒な準備も調理も不要。手軽にとれますので、とりあえずバナナ・ヨーグルトだけでも食べてください。

これからやってくるストレスに対応するためにも、しっかりとセロトニンを作って、メンタルヘルス不調になりにくい生活習慣を作っておいてください。

バナナヨーグルト
写真=iStock.com/kaorinne
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息抜きリストを用意しておく

今のうちに、ぜひ息抜きの方法のリストアップをしておいてください。できれば50個から100個ぐらいあるといいでしょう。

新しい環境では、初対面の人に囲まれますし、慣れない仕事にも対応しなくてはならず、必ずストレスが増えます。「入ったら出す」ことをセットで考え、積極的にストレス解消もしてほしいと思います。

息抜きの方法リストは、音楽やスポーツ、ショッピングなど何でもよいですが、できるだけ、名詞ではなく、具体的な動詞で書くことがポイントです。たとえば音楽も「○○というミュージシャンの曲を聴く」というだけでなく「YouTubeで○○というミュージシャンの○○という曲を聴く」といった具合に決めておきます。

ストレスがたまっているとき、疲れているときは、なかなか頭が働きません。ですから、「ストレスを解消しよう」と思っても、その方法がなかなか思いつかないのです。だからこそ事前に細かくリストアップしておき、いざというときに、そこから選べるようにしておきます。時間のある今のうちに、ぜひやっておきましょう。