何より自分のスキルの棚卸しが重要

職種別女性の平均年収ランキングでは、コンサルタント、MR、法務、会計士などの専門職が上位を占める。

「これらはコロナ禍前とほぼ同じで、男女問わず活躍している方が多い職種です。ほかに女性の収入が高いのは、メーカーの研究職などです」

ニューノーマルに向け、急速に増えているのが、顧客の成長支援を目的とするカスタマーサクセスの求人だ。また、多くの企業が女性管理職の比率を上げたいと考えており、市場におけるマネジメントクラス以上の女性のニーズは高い。

稼げる仕事を手に入れるには、「まずは、何より自分のスキルの棚卸しが重要」で、そのうえで市場価値のあるスキルを増やしていくことが必要だ。

「弊社でスタートしたジョブごとの報酬水準データを提供するサービス『サラリーズ』で、個人の経験やスキルを“ワークタグ”として抽出してみました。年収800万円以上の女性のタグを300万円台の女性と比較すると、価値そのものを定義して生み出すスキルや、部下などに価値を発揮させるマネジメントのスキルを持っていることがわかります」

年収別女性のワークタグランキングと職種別女性の平均年収ランキング
パーソルキャリア執行役員・doda編集長 喜多恭子さん
喜多恭子(きだ・きょうこ)
パーソルキャリア 執行役員・doda編集長
1999年、インテリジェンス(現・パーソルキャリア)入社。派遣・アウトソーシング事業、人材紹介事業などを経てアルバイト求人情報サービス「an」の事業部長に。中途採用領域、派遣領域、アルバイト・パート領域の全事業に携わり、2019年に執行役員・転職メディア事業部事業部長に就任。20年より現職。