※役職は雑誌掲載当時のものです
第1子出産後、営業職に。神戸で震災も経験した
2018年に、3歳未満の子を持つ男性社員全員が1カ月以上の育児休暇を取得するという「イクメン休業」制度を作った積水ハウス。現在までに2000人以上が育休を取り、取得率は100%を達成した。ほかにも女性の管理職を増やす取り組みや、介護や闘病との両立を支援し、ホワイト企業として知られる。
その立役者である伊藤みどりさんは、男女雇用機会均等法さえない昭和40年代から同社に勤めてきた。高校卒業時、新聞広告を見て積水ハウスに入社し、神戸のモデルハウスで接客をして働き、23歳で結婚。第1子出産後、全社初の女性営業職に。
「当時、どこの会社でも女性社員は男性社員のお嫁さん候補のような存在。寿退社が当たり前でした。私は社外の人と結婚しましたが、仕事は好きでしたし、辞める理由がなかったんです。私のロールモデルである母もずっと働いていましたからね」