感染者数激増の原因は五輪にも

【原田】次に、今回はコロナ禍での五輪ということで、この点に関して意見を聞いてみたいと思います。結果的に五輪開催のタイミングで感染者数が激増して、しかも今回は若者の間でも拡大が進みました。これに関しては皆さんはどう思いますか?

【國武】ワクチンが確保できていないのが原因かなって気もしますが、五輪ができるぐらいなんだから大丈夫っていう気の緩みもあるはず。その意味では五輪のせいでもあると思います。

【土井】以前、山梨県の教育委員会の人が10人以上で昼食付きのゴルフをして問題になりましたよね。五輪でゴルフをやっているから行ってもいいと思ったって。これはやっぱり五輪をやったせいですよね。

【矢追】周りを見ても、五輪で気が緩んでいる印象はあります。誰かの家に集まって飲みながら観戦したっていう友達もいるし、そういう場面で感染者が増えているのかなという気がします。

【鈴木】確かに、五輪で気が緩んでいる人は一定数います。僕も開会式のときは「誰かの家で一緒に見よう」って誘われました。一部の若者にとっては、五輪が人と会ういい口実になったのかもしれません。

なぜ若者ばかりが責められるのか

【山崎】私の周りは逆で、今も気をつけている子が多いです。でも小池都知事は繰り返し「若者の行動パターンが」って言っていますよね。外出を我慢している子も多いのに、何でこんなに若者が責められるんだろうって不満を感じます。大体、若いって何歳ぐらいを指しているのか……。大ざっぱにくくって何度も「若い世代が」って言うのはやめてほしいです。

【赤峰】高校生では、五輪で生活が変わった人はあまりいないと思います。緊急事態宣言に慣れて気が緩んできたっていうのはあるけど、そもそも高校生は宅飲みしないから、五輪だからって集まることもなかったです。

【岡田】同じです。緊急事態宣言の意味が薄れちゃっているんだと思います。私自身は割と気をつけているほうで、外出も家族でドライブに行くぐらいです。

【原田】なるほど。気をつけている人もいるけれど、宣言慣れしているところへ五輪開催があって、それで気が緩んだ人も出てしまったようですね。