東京五輪では、開催をきっかけに多くの問題が浮き彫りになりました。その中で、Z世代の若者たちがもっとも「ひどい」と思ったニュースとは。若者の価値観に詳しい原田曜平さんが聞きました――。
新国立競技場
写真=iStock.com/Ryosei Watanabe
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【座談会参加者】
國武
/立教大学3年生
/青山学院大学4年生
鈴木/慶應義塾大学4年生
土井/立教大学2年生
矢追/早稲田大学3年生
山崎/慶應義塾大学2年生
池上/日本大学1年生
青野/専修大学2年生
岡田/高校2年生
赤峰/高校3年生

ゴタゴタ続きの開会式にがっかり

【原田】今回の五輪では日本の政治や利権、隠蔽体質、ジェンダー意識の低さなどさまざまな問題が明るみに出ました。その中で、皆さんが特に衝撃的だったニュースは何でしょうか? 何を感じたか、どう受け止めたかも教えてください。

【青野】僕は開会式がいちばんひどかったと思っています。取り仕切っていた会社の利権問題もニュースでたくさん見たし、統括責任者や演出家、音楽担当者にも辞任や解任が続出したりしてゴタゴタ続きでしたよね。開会式そのものも見ましたけど、ショボいなと思いました。

【森】僕は小山田圭吾さんのいじめ問題ですね。いろんな記事を見ましたけど、人として本当にダメだなと思いました。どうしてあの人が開会式の楽曲担当に選ばれたのか、不思議でしょうがないです。

【國武】私は、五輪の開催費用が結局3兆円以上になるってことがいちばんムカつきます。招致のときには、低コストで世界一コンパクトな大会にするって言っていたのに。大会運営も問題続きだし、開会式もひどくて「あれだけお金を使って出てきたのがコレ?」ってがっかりしました。