株取引で証券が恩恵。フィンテックビジネスが広がる

コロナによる予想を上回る株高で好況に沸いたのが金融、証券系の業界だ。

日経平均は21年2月15日には、約30年ぶりに、バブル崩壊後3万円台を突破した。

マーケットで金融取引がさかんになり、大幅に業績が向上した。

「ただし大手銀行や地方銀行などは、金融商品取引関連収益が収益全体に占める割合が小さいので、株価の変動の恩恵をあまり受けていません。また、コロナに伴う取引先の業績悪化による与信関係費用が増加し減益となりそうです」

近年、金融サービスと情報技術を結びつけたフィンテックビジネスが広がっている。一例としては、大手銀行などのデータを、ソフトウェアの機能を共有する「API連携」という手法で、他の企業が活用する。「電子決済や経理処理のデジタル化などが今後もさらに大きく進むとみられます。関連企業の1つであるマネーフォワードの売上高は大きく増加し、コロナ禍で株価が2倍以上に上昇しました」

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野村ホールディングス/三菱UFJファイナンシャル・グループ
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