適度な骨への刺激運動で、骨密度を高めよう

骨密度を高めるには、骨に適度な負荷をかける運動も取り入れたい。骨は運動の刺激を受けると、骨にカルシウムが沈着しやすくなり、骨をつくる骨芽細胞の働きが活発になる。普段から骨に刺激をあたえることが大切だ。

室内でもできる簡単で効率的な運動を中山先生に聞いた。

●片足立ち
テーブルなどにつかまり、片足を床につかない程度に、左右1分間ずつ上げてキープ。目を閉じて行うと運動強度が上がるが、転倒しないように注意。左右1分間ずつを1セットとして、1日3セット行う。

片足立ち

●階段の昇り降り
階段の1段目を利用して、踏み台昇降の要領で片足ずつ登って降りるのを繰り返す。背筋を伸ばして行うのがポイント。1分1セットを1日3セット行う。

階段の昇り降り

●なわとび
室内で「エアなわとび」でもOK。1分1セットを1日3セット行う。
●かかと上げ下ろし
両つま先をそろえて真っ直ぐ立ち、かかとを上げ下ろしする運動を10回1セット、1日3回行う。フラつく場合は、壁やイスにつかまって運動してもよい。

「骨の老化なんてまだまだ先のこと」と油断は禁物。ステイホーム中に骨の老化が進んでしまわないよう、骨に刺激を与える適度な運動と骨密度アップの栄養を意識したい。

中島 夕子(なかじま・ゆうこ)
フリーライター&エディター

ヘルス&ビューティ系の記事を中心に、Web、雑誌、単行本などの執筆を手掛ける。