限りある時間をフルに生かして社員と向き合う時間をつくり、子どもの受験も全力で
部長職を打診されたとき、2人の息子の子育てをする自分には、会社にいられる時間に限りがあるので無理だと悩んでいました。しかしシンガポールの上司から、「私はアメリカにも日本にも部下がいて、リモートでコミュニケーションが取れている。あなたも工夫すればできる」と言われ、引き受けたのです。
それから“時間はつくり出すもの”という考えが身につきました。まずは早朝に出社して自分の仕事に集中する。チームメンバーとカレンダーを共有し、空いている時間は部下と話し合うなど、直接の対話を優先します。早めに帰って息子の習い事や塾への送り迎え、そして皆でご飯を食べて家族の時間を過ごし、夜、また仕事の時間を捻出します。
洗濯・掃除は夫と分担していますが、料理も全部やろうとすると心が折れてしまいます。忙しい時期は家事代行の「タスカジ」さんに、夕食や常備菜を作ってもらって大助かり。
リモートワークメインになった今では、チームリーダーが雑談も含めた部会を積極的に組んでくれて密なコミュニケーションが取れています。なんとなく頑張りを認めてもらったような感じでうれしい。家族も部下も、同じように時間を使って育てるという“母”の気持ちになって(笑)、24時間を割り振っています。
日本HP カスタマーサポート統括本部 フィールドデリバリー本部 PCフィールドデリバリー部 部長
1979年生まれ。青山学院大学文学部卒業。エンジニア、カスタマーサポート部門のコールセンター管理部門、サポート計画を経て、2017年より現職。