子育てと仕事を両立するためにパラレルワーク。自宅にいるときも、隙あらば仕事

22年間会社員をしていましたが、2020年の春に会社を辞めて独立。社労士とキャリアコンサルタントを兼業しています。下の子を出産したとき大病をしたので、子どもたちとの時間をもっと大切にしたいと思ったのが、会社を辞めた大きな理由です。

羽石社労士事務所、キャリアデザインコンサルティング代表 羽石 乃理子さん
羽石乃理子さん

現在、毎日午後3時か4時までは社労士の仕事に集中。スピード最優先で70%以上案件を仕上げてから、スタッフを含めて二重、三重にチェックします。近くの保育園に子どものお迎えに行って帰宅したら、コンサルティングの仕事に取り掛かります。特性が似ている業務は、まとめて行うほうが時間を有効に使えます。

子どもたちが2人で遊んでいたり、夫と遊びに行っているときは“隙あらば仕事”(笑)。集中しなくてもすむ仕事をすることが多いですね。

兼業なので、どの仕事をいつまでに終えるか常に優先順位を考えることはマスト。優先順位は毎晩自分宛てのSlackに送ります。毎月中旬から下旬ごろまで社労士の仕事が忙しく、そこを過ぎると、1on1のキャリアコンサルティング関連のシステム構築など、“急ぎではないけれど重要”な案件にも時間をかけます。忙しくて疲れてくると、夫に子どもを任せて、自分だけの時間をもらう。こういう心身のリフレッシュの時間も大切です。

羽石さんのタイムマネジメントの極意
羽石 乃理子(はねいし・のりこ)
羽石社労士事務所、キャリアデザインコンサルティング代表
1976年生まれ。慶應義塾大学法学部卒業。損害保険会社、ヤフーを経て、企業在籍中に社労士とキャリアデザインコンサルタントを兼業。2020年に独立。

文=東野りか 撮影=神ノ川智早