朝礼の時間を月1回に減らし、手描きの花の手紙を作って社員へのメッセージに

社長になってから徹底していることの1つ目は、仕事を抱えすぎず、指示を早めに出すことです。じっくり考えるべき案件は手元に残して、スピード感を持って解決すべきことは、ポイントを整理して社員に渡すようにしています。締め切り間際に渡されて困らないように、双方に時間に余裕を持つことを心がけています。2つ目は“確認の仕方”。もともと文書主義だったのですが、内容によっては口頭確認でもOKに。重要な事案は考えを整理し、認識のズレを防ぐために文書にしています。

コングレ 社長 武内 紀子さん
武内紀子さん

また、会社創業以来、毎日行っていた朝礼を月1回に減らしました。「毎朝時間を取られるのは嫌だ」という声が主に若い社員から届いていたためです。しかし、朝礼を無くしてしまうと社員との距離が遠くなります。そこで、毎週月曜にメッセージをイントラネット(社内ネット)で送ることにしましたが、文章だけではなんとも味気ない(苦笑)。趣味で描いていた花の絵を添えたところ「これなら読みたくなる」と社員からも反響がありました。

休日は街歩きをしたり定期的に母に会いに行ったりしていましたが、今は自粛気味なのが残念。時間に追われる毎日でも、自分なりのルーティンを決めて過ごすことは大事だと思います。

武内さんのタイムマネジメントの極意
武内 紀子(たけうちのりこ)
コングレ社長
大阪大学人間科学部卒業。1990年コングレ設立に参画。国際会議や文化施設の営業等を経て専務に。2013年より現職。経団連審議員会副議長も務める。