愛着のあるモノは「メモリーフォルダ」に

使用頻度と異なり、「愛着」は主観的な指標です。でも「頑張って買ったブランド品だから……」「親族から譲り受けたものだから……」と、捨てにくいモノには何でも愛着がある、と判断してしまうのは危険です。限りあるスペースを有効に使うためにも、愛着があって手に取り続けたいモノは「メモリーフォルダ」に、愛着はないが何となく捨てにくいモノは「迷い中フォルダ」に振り分けましょう。

米田まりな『集中できないのは、部屋のせい。 東大卒「収納コンサルタント」が開発! 科学的片づけメソッド37』(PHP研究所)
米田まりな『集中できないのは、部屋のせい。 東大卒「収納コンサルタント」が開発! 科学的片づけメソッド37』(PHP研究所)

注意しなくてはいけないのが、「迷い中フォルダ」があふれて肝心の「使うモノ」の前に出てきてしまうケース。片づけをしている途中で、迷ったモノの仕分けが終わらず、今週使うモノの前や毎日通る床の上に置きっ放しにしてしまう方はとても多いです。これでは、日々片づけをしている途中で、迷ったモノの仕分けが終わらず、「迷いを避ける」ストレスが生まれてしまいます。

迷い中フォルダは箱に詰めて視界から消し、スマホのカレンダーに開封日を登録&リマインダを設定して定期的に見直します。半年経っても一度も取り出さなかった迷い中フォルダは、自分には必要のないモノたちです。面倒がらずに、迷い中フォルダのモノを手放して、部屋がリバウンドするのを防ぎましょう。

米田 まりな(こめだ・まりな)
整理収納アドバイザー

脚本家の祖父・研究者の父の影響を受け、茨城県・宮城県でモノに囲まれた幼少期を過ごす。2014年、東京大学経済学部卒業後、住友商事に入社。Eコマース領域の事業投資を担当。18年、株式会社サマリーに出向、収納サービス「サマリーポケット」の運営に従事する。現在は大手不動産デベロッパーで働く傍ら、プライベートで整理収納アドバイザー(1級)の資格を活かし、副業としてイベントや雑誌監修、記事執筆など多方面で活躍。作家・デザイナー・起業家から一般の家庭まで幅広い層に向けて片づけのコンサルティングも行なっている。著書に『集中できないのは、部屋のせい。』(PHP研究所)、『あの人にイライラするのは、部屋のせい。』(PHP研究所)がある。