心理学的に正しい上司・部下円満のコツ
ノース・カロライナ大学のベネット・テッパーによると、上司と部下との関係では、「拒否」したり「無視」したりするのではなく、お互いに言いたいことを言い合い、「交渉」したり、「提案」したりするとお互いの関係が円満になるそうです。
自分が上司なのだからと、意見を押しつけたりするのはよくありません。あくまでも年長者を敬う気持ちを持ちつつ、さりげなく自分の仕事のやり方や進め方の良さをわかってもらうように「交渉」したり、「提案」していくのです。
相手もいい年をした大人なのですから、メンツを潰されるようなことをしなければ、わりと素直に言うことを聞いてくれるでしょう。そしてそうしたやりとりの中で、その部下にしかない知見から学ぶこともできるはずです。
(参考)
Tepper, B. J., Uhl-Bien, M., Kohut, G. F., Rogelberg, S. G., Lockhart, D. E., & Ensley, M. D. 2006 Subordinates’ resistance and managers’ evaluations of subordinates’ performance. Journal of Management ,32, 185-209.
自分の話ばかりする年配部下の口数を減らす方法
男性は、女性と違って、他人の話を聞きません。自分ばかりが話をしようとする傾向があります。
オーストリアにあるグラーツ大学のウルサラ・アッセンスタットによると、男性は、グイグイと積極的に話すことで、「男らしさ」を感じるようなのです。
いろいろなアイデアや仕事の改善点など、気づいたことは部下から指摘してもらえるのなら、上司としてもありがたいと思うかもしれません。しかしあまりにも余計なことばかり発言してくるような年配部下には手を焼くことになるでしょう。彼らに落ち着いてもらうにはどうすればいいのでしょうか。
答えは簡単で、メールでやりとりをすればいいのです。対面で話を聞いてはいけません。
対面で話を聞こうとすると、相手の話を延々と聞かされるハメなります。これはまったく時間の浪費。ですから、年配部下が何か話しかけてきたときには、「すみません、要望があれば、メールで伝えてくれませんか?」などと言って、さらりとかわしてしまいましょう。