お酒を飲むと、自分を「イケてる」人間だと思い込める
お酒を飲むと、ストレスを吹き飛ばして幸せな気分になれますが、実を言うと、メリットはそれだけではありません。なんと、お酒を飲むと、「俺って、イケてる人間」と思い込むこともできるのです。
フランスにあるグルノーブル大学のローレント・ベーグは、お酒を飲むと、自分の魅力が増したと感じやすくなることを実験的に確認しています。
ベーグは、飲み屋さんのお客に、自分がどれくらい魅力的で、聡明で、ユニークで、楽しい人間だと思うかと尋ねました。その一方で、アルコール検知器で血中アルコール濃度も測定させてもらいました。
その結果、血中アルコール濃度が高い人ほど、つまりは、気持ちよく酔っ払っている人ほど、自分は「イケてる人間」だと思っていることが判明したのです。酔っ払うと、自己評価がとんでもなく甘くなるらしいのです。
イライラが募る年末
「師走」というくらいなので、年末は、とにかく仕事が慌ただしくなります。これは、どんな業種もそうでしょう。
そういう慌ただしい状況で仕事をするのですから、当然、仕事のミスも増えるでしょうし、予定通りに仕事が進捗しないこともあるでしょうし、とにかくイライラ、ムカムカすることが増えます。お客さまや取引先から、怒鳴られて気分が落ち込んでしまうことも多くなるでしょう。
「ああ、自分はホントにダメな男だなあ……」
「はあ、つくづく自分がイヤになっちゃうよ……」
こんなふうに感じてしまう場面もしばしば。だからこそ、男性は忘年会を開いて、みんなで仲良く酔っ払い、「俺たちって、そんなに悪くないよな」「そうそう、俺たちの魅力がわからないほうがおかしいんだよ!」とお互いに励まし合い、自己評価を高め合っているのかもしれません。
世の中がコロナで騒いでいるというのに、それでも男性が忘年会をやりたがるのは、このような理由もあるのではないかと心理学的には分析できるでしょう。