時代の流れに柔軟に対応し、挑戦していく

「新しいものを生み出すには、ルールに縛られず、時代の流れに柔軟に対応し、挑戦していくこと。社員にも、挑戦はしたほうがいいとアドバイスしています。やはり会社では挑戦した人が評価されますので」

40歳でバンダイナムコゲームス執行役員、41歳でバンダイナムコエンターテインメント取締役に。「最低10年は働く」と決めたバンダイ入社から20年、とんとん拍子に昇進してきたように見えるが、新会社設立やナムコグループとの経営統合など、組織がドラスティックに変化する中を生き抜いてきた。

「仕事の原動力は事業がしたいという気持ちなので、新しいコンテンツをリリースし、お客さまに喜んでもらえるのがうれしい。仕事という感覚があまりなく、まるでシミュレーションゲームをしているようで、楽しいですね。難しいクエストがあっても、悲壮感はなく、どう攻略しようかなと考えます(笑)」

今ではそのフィールドが海外にも広がった。役員としてフィールドを駆け回る時間はまだまだたっぷりある。

■役員の素顔に迫るQ&A
MONOPRIXのエコバッグ

Q 好きな言葉、座右の銘
「最速最善」

Q 趣味
プロ野球観戦

Q ストレス解消法
ハワイ旅行(滞在検討含む)

Q 愛読書
コリン・ウィルソン著『アウトサイダー

Q Favorite item
MONOPRIXのエコバッグ

文=小田慶子 撮影=干川修

宇田川 南欧(うだがわ・なお)
バンダイナムコエンターテインメント 常務取締役

1974年生まれ。短大卒業後、94年にバンダイ入社。2000年、バンダイネットワークス設立時に転籍。09年には統合されたバンダイナムコゲームスへ。14年に同社執行役員となり、15年にバンダイナムコエンターテインメントに社名変更後は取締役。18年、同社初の女性常務取締役に就任。