達成率6、7割の目標を設定することが重要
「OKR」が注目されたのは、数年前から。もともとインテルが始めて、シリコンバレーで成功した企業が採用しているということで、話題になりました。Googleやメルカリでも取り入れていることが知られています。
OKRとは、Objectives and Key Resultのこと。単語としては「O」(Objectives=目標設定)と「KR」(Key Results=主要な成果)に分かれています。心躍るような、追いかけたくなるような「O」という目標を立て、その目標に一致する指標を「KR」として設定していきます。OKRの特徴は、次の4つです。
①目標設定が組織から個人に紐づいている
Googleもメルカリもそうですが、まず会社全体のOKRがあり、その下の事業部門のOKR、さらに下のチームのOKR、最終的に個人のOKRまでブレークダウンされます。
②達成度は6、7割でOK
達成度が100%にならない目標を立てるのがコツ。目標は具体的で誰もが理解できて、客観的である。ゴールは達成すれば価値のある、ストレッチしたゴール。本当はこのゴールに達成できればいいけど、6、7割できていれば経営的には問題ない、というものを設定します。
③評価のスパンが短い
期初に目標を設定し、1カ月に一度、あるいは四半期に一度といった短期間でのフィードバックループをまわします。具体的には1on1などを通して、どのぐらい達成したか、前向きに動けているかというプロセスを確認します。
④透明性が高い
各部署、各人のOKRが全社員にオープンにされるのもポイント。高い透明性で運用されるため、どこの誰が何を目指しているのか、ジョブディスクリプションが明確です。これを定期的に評価するとともに、そのつど変化に対応していくことが可能になります。