衝動買いを阻止するもう一つの方法

「もう一つ、既婚者であれば、夫婦の承認制にするのもいいですね」

1万円以上あるいは3万円以上など、あらかじめ金額を決めておき、それを超える買い物をする場合には、互いに承認を得るようにする。認めてもらうには、買う目的や金額の妥当性などを相手にプレゼンしなければならない。こうしたルールを決めておけば“勢い”で高いモノを買ってしまうようなことは避けられるだろう。

それが手間であれば、お互いの出費をチェックできるようにしておくのもいい。

「マネーフォワードやZaimのような家計管理アプリで出費を管理すれば、夫婦でチェックできますから、衝動買いを抑える効果がありますね」(藤川さん)

家計管理アプリは、サブスクリプションの無駄遣いを防ぐ効果もあるという。

「コロナ禍で家にいる時間が長くなり、ネットフリックスなどのサブスクサービスを契約した人が少なくありません。しかし、その後仕事が忙しくなって、使わなくなっている人もいるのではないでしょうか。忘れていると、永遠に料金を請求されてしまいます」

サブスクリプションもネットで簡単に手続きできるので、つい契約してしまうことが多い。使わなくなっても契約をしていることを忘れてそのままにしてしまう。

Zaimなどの家計簿アプリには、契約しているサブスクリプションサービスのリストを表示する機能がある場合もあり、忘れる心配がないのだ。

1億円貯める人に三日坊主は少ない

また、前述のように衝動買いはストレスが原因になっていることも多いが、お金持ちにはストレスの解消が上手な人が多いとか。

「お金持ちの方はジムに通っている人が多いのですが、これは体力づくりのほかにストレスの発散にも役立っているでしょう」

ジムに入会しても「三日坊主になってしまった」というのはよくある話だが、お金持ちに三日坊主は少ないという。

お金を貯めるのはダイエットと同じ。「自分との戦いに勝てるかどうか」が成否を分ける。お金持ちになる人は自己管理ができるので、一度決めたことはコツコツと続けられるのだ。