口先だけで謝る人
謝罪の言葉に反省の行動や態度が伴っているかどうか、これはとても重要なポイントです。男性はとくに、この点を重視する傾向があります。女性はというと、意外なことに「口だけ」のところもあるという実験結果があります。
こう言うと、むむっ? と思う人もいるかもしれませんが、心理学の実験でそのことが証明されています。
カリフォルニア州立大学のメリンダ・ブラックマンは、インチキな心理テストの実験を受けてもらい、テスト後に参加者が実験室のドアを開いて出ようとしたとき、廊下にいた人とぶつかるという実験をしてみました。ぶつかるのは男性のアシスタントでした。アシスタントは、参加者がドアを開けるのを待ち構えていてわざとぶつかり、手に持っていた書類を床に落としてしまうのです。
ここからが本当の実験でした。ブラックマンは、参加者たちが「すみません」ときちんと謝るかどうか、そして落とした書類を拾うのを手伝ってくれるのかを、こっそりと測定していたのです。