迷惑をかけて謝るときも、チームで活動するときも「口先だけの人」は嫌われます。でも、初対面の頃は口達者で外交的な人のほうが、好感度は高いのだそう。その好感度が失墜していくプロセスとは――。
オフィスで、スマートフォンの画面を確認するチーム
※写真はイメージです(写真=iStock.com/kokouu)

口先だけで謝る人

謝罪の言葉に反省の行動や態度が伴っているかどうか、これはとても重要なポイントです。男性はとくに、この点を重視する傾向があります。女性はというと、意外なことに「口だけ」のところもあるという実験結果があります。

こう言うと、むむっ? と思う人もいるかもしれませんが、心理学の実験でそのことが証明されています。

カリフォルニア州立大学のメリンダ・ブラックマンは、インチキな心理テストの実験を受けてもらい、テスト後に参加者が実験室のドアを開いて出ようとしたとき、廊下にいた人とぶつかるという実験をしてみました。ぶつかるのは男性のアシスタントでした。アシスタントは、参加者がドアを開けるのを待ち構えていてわざとぶつかり、手に持っていた書類を床に落としてしまうのです。

ここからが本当の実験でした。ブラックマンは、参加者たちが「すみません」ときちんと謝るかどうか、そして落とした書類を拾うのを手伝ってくれるのかを、こっそりと測定していたのです。