人のマイナス面を目の当たりにして、つい厳しい一言が出てしまった経験はないでしょうか? 働き方が多様化している現代で、相手を傷つけずに言わなければならないことを伝えるのは難しいですよね。クレディセゾン常務執行役員CTOの小野和俊さんに、ネガティブな言い回しにならない工夫を聞いてみました。

※本稿は小野和俊『その仕事、全部やめてみよう――1%の本質をつかむ「シンプルな考え方」』(ダイヤモンド社)の一部を再編集したものです。

女性が仕事で、ノートパソコンを使う
※写真はイメージです(写真=iStock.com/TommasoT)

クセのあるチームをまとめるには

チームは2つに分けられる。1つは、同質の人たち「だけ」で構成されるチーム。

もう1つは、異質な人たちで構成されるチームだ。

いま、デジタル化の波が押し寄せ、あらゆる企業が方針転換を迫られている。

前者は歴史ある日本の大企業でよく見かける。製造業等、過去の成功体験をしっかり踏襲していくことが重要視される世界では、こうしたチームがいまも強いのかもしれない。

一方で、後者のチームはいつもカオスで、環境が目まぐるしく変わっていく状況に強い。ITベンチャーはその典型だ。

前者の「同質化により秩序を保つことが是とされてきた」チームであっても、後者の文化を受け入れ、変化に対応する力を高めていかなければならない。

異質で突出した能力を持ち、そしてクセのある人たちが1つのチームで仕事をしていくとき、どうすれば協力できるのだろうか。