2 誰もが面倒くさがる小さなことをする
「自分を大切にする」とは逆説的なイメージですが、自己肯定感の低い人は、周りから認められたという感覚が少ないので、こうした経験値を増やしていくことが大切です。周りから認められたことがきっかけで「このままの自分で大丈夫」「今の自分でいいんだ」と思えるからです。
そのためには、誰もが面倒くさがる小さなことをコツコツと積み上げていきましょう。たとえば洗面台に飛び散った水を拭いておくとか、コピー用紙の残りを確認して補充しておくとか、誰かがやってくれたら助かることを積極的にやる。そうすると、自分で自分の頑張りを認めやすいですし、必ずその姿を周りは見ていますから、今まで以上に自分をていねいに扱ってくれる人が増えて、自己肯定感は確実に上がります。
3 つくり笑顔でもOK、笑顔のハードルを下げる
笑顔を作ると、幸福感をもたらす「エンドルフィン」が出たり、心をリラックスさせる「セロトニン」が分泌されたりする、という調査結果が数多く発表されています。面白いのは、これがつくり笑顔でもかまわないということです。
また笑顔をつくることは、自分自身にとってプラスになるだけでなく、笑顔を見た相手にも幸せをもたらすという説もあります。ですから、笑顔というのは、自分にとっても相手にとってもいいんですね。
ただ、つくり笑顔でOKとはいっても、慣れていないとなかなかできないもの。だからこそ、笑顔のトレーニングが必要なのです。
トレーニングは簡単。鏡を見ながら「10秒間口角を上げる」×3回を毎日行いましょう。続けるうちに、笑顔になるハードルが下がっていき、自然と笑顔になる機会が増えて、自己肯定感が上がっていきます。
4 一日の終わりに自分にねぎらいの言葉をかける
毎晩1分でいいので「今日も仕事をよく頑張った」と、自分にねぎらいの言葉をかけてあげましょう。「二度寝せずに朝起きることができた」など、当たり前のようにやっていることでも、あえて褒めていくことが大切。ちょっとした自分の行動に「偉い!」「スゴイ!」「頑張った!」とつけていくだけで、自分が大切な存在であることに気づけます。
自己肯定感の低い人は、とかく自分を卑下したり、無下に扱ったりしがち。そうではなく、自分にねぎらいの言葉をかけて、自分を丁寧に価値のあるものとして扱うことが重要です。