家業を生かした新規事業に挑戦
大学生の時に父親の頼みで、最初はイヤイヤながら家業に入った2人。姉の尋子さんは出産や育児、妹の幸枝さんはビジネスの勉強のため一時は仕事を離れたが、現在は再び力を合わせて家業を盛り立てている。
幸枝さんは家業を離れていた時期に、東京で「合同会社プロトビ」を起業。実家のある岐阜県の魅力を発信し、まちづくりに貢献すると同時に、ものづくりを行う中小企業の事業展開を支える活動も行ってきた。
その後、クラウドファンディングを募ってオーダーメイドタイルブランド「TILEmade(タイルメイド)」を設立。新規事業のプロデューサーとして、家業を支えるため再び玉川釉薬に戻ってきた。
「釉薬工場では、タイルメーカーの要望に合わせてサンプルを何種類もつくるんですが、カタログに載らないまま消えていく商品も少なくありません。ずっと『もったいないな、何とか世に出せないかな』と思っていました」(幸枝さん)