多くのお金持ちからも相談を受けているファイナンシャルプランナーの藤川太さんに、コロナ禍を機に1億円女子たちの働き方がどう変化したかを聞きました。すでに資産1億円以上ある女性たちは、今話題になっているテレワークや副業に「いまさら感」を抱いているとのこと。その理由とは――。
自宅で仕事をする若い女性
※写真はイメージです(写真=iStock.com/MundusImages)

高収入層では4割がコロナ前からリモートワークしていた

ウィズコロナが長期化する中、新しい生活様式は徐々に浸透しつつある。資産1億円を保有する女性たちは、この期間にライフスタイルをどう見直しているのだろうか。

ファイナンシャルプランナーの藤川太さんはこう言う。

「とくに大きく変わっているのでは働き方でしょう。一気にリモートワークが進んで、“必ずしも都心に住む必要はない”と実感している人が多いでしょうね」

リモートワークに関する調査では、高収入の人ほどリモートワークの実施率が高い実態が見えてくる。リクルート住まいカンパニーが公表した「テレワーク×住まいの意識・実態」調査によると、年収400万円未満では実施率が10%であるのに対し、1000万円以上では38%に達する。

実はこれ、2019年11月に調査が実施されたもので、新型コロナウイルスの感染症拡大とはまったく関係ない。年収の高い層にはコロナ以前から、場所を選ばない働き方が浸透しつつあったわけだ。

それがコロナ禍でどうなったか。