副業を始めるときは「時給」にこだわって

いざ個人事業主として副業を始めるときは「時給」にこだわりましょう。限られた時間の中で副業しようというときに、本業より安い時給で働くのはナンセンスです。

副業がうまくいけば、サラリーマンとしての本業の働き方も変えることができます。たとえば副業がうまくいって、そっちで生活ができる、でもサラリーマンの仕事も大好きという場合。こちらは会社に対して「今は週に5日、40時間勤務をしていますが、正社員でなくてもいいので、20時間にしてもらえませんか」と主張できます。そうしたら、会社側は量が減っても、同水準でクオリティが保たれるなら、イエスと言う可能性が高いのではないでしょうか。

近い将来、「正社員」は死語になる

私はいずれ正社員というワードは死語になると思っています。というのは、今後は会社にとって、正社員が非常に扱いにくくなるからです。一度採用すると辞めさせられない、ベースアップしなければいけない……。

今後主流になってくるのは100億円の大企業を目指すのではなく、10億円の企業を10社、あるいは1億円の企業を100社という価値観です。そういう時代に重要なのは、流動性や小回りですから、正社員というのは、会社にとってはますます重い存在になるでしょうね。

だからこそ、個人事業主として副業をスタートさせるチャンスだと言うこともできるのです。個人事業主だからこそ、新しい働き方や事業モデルの提案ができる自分になれるのです。そのためにも、やはり時給にはこだわってほしいのです。

自分の時給の計算は、手取り収入を提供時間で割るだけですから、とても簡単。そこで算出した時給を副業でもらえる時給と比べてみると、アルバイトやギグワークだと下回る可能性が高いことがわかるでしょう。

ただ現状では下回っていても、実績を積むことによって将来その時給が上がる可能性があるなら、選択肢として残してもよいと思います。